SHOWCASE OARAI -「趣味人」が集える新しい拠点-

大洗シーサイドステーションの中に、新たな拠点「SHOWCASE OARAI」が誕生し、11月12日に「オープニングセレモニー」が開催されました。

登壇:岡部いさく(写真左)、常盤良彦(写真中央)、中村公彦(写真右)

 

大洗シーサイドステーションを運営し、本施設の運営も行う常盤さんは『2013年から構想を温め続けた』と語ります。『世の中にホビーが好きだという人は沢山いる中で、作った模型を飾る場所が無かったり、家族の理解が得られない事が多いという事がわかりました。ならばそのような方々が趣味のものを安心して展示出来て、飾って楽しめる場所を作りたいと思っていました。』

 

2013年から想いを巡らせていた企画が大きく動いたきっかけは、奇しくも「新型コロナウイルス感染症」でした。

 

『コロナ禍で大変苦しい想いもしたんですが、同時に「考える時間」が出来ました。加えてコロナ禍で模型業界も活況になっているという事も聞いていたので、その時間でこの施設について練り直そうと着手したんです。ただ私はホビー関連に精通していなかったこともあり、今回登壇して頂いたお2人に協力して頂き、本日を迎える事が出来ました。』

 

経産省・生産動態統計によると、プラスチックモデルの生産数、販売数共に右肩上がりを続けており、販売数はコロナ前の2020年1月と比べ、約1.5倍に伸びています。元々4~50代を中心としたファン層が多い業界でしたが、コロナ禍で家にいる時間が増えた事により、それまで興味が無かった層にも届いている事が伺えます。

 

『まずは「持ってくる、作る、展示する」という過程の「展示する」という事からスタートしますが、今後はゆっくりと趣味について語り合える、もっとライトに大洗の散策のついでにゆっくりと休憩して頂けるような、そんなスペースにしていきたいです。』

店内には、ショウケースと共に、ゆっくりくつろぐ事が出来る椅子と机が用意されています。

 

—楽しみ方の幅を広げたい

そんな常盤さんの構想の中で、トータルアドバイザーに就任したのが、ライターの中村公彦さんです。

 

『私の役割は、主に「ルール作り」です。昔、秋葉原をベースにした冊子の編集をしていた事があり、当時秋葉原には本当に沢山のショウケースが存在していました。その時の事を思い出し、「だいたいこんな感じじゃなかったか?」と調べていき、法律や規約などについてまとめる作業をして行きました。私自身コレクションしているものもあって、何ならレンタルボックスでも借りて仕舞い込んでしまおうかと思っていたくらいで、同じような悩みを抱えている人が多いだろうと思っていました。そんな時に今回の相談を頂いたので「僕がやるならこうしたい!」という想いを詰め込んだ感じです。』

 

そして、施設のキービジュアルも手掛けたのが、軍事評論家・ライターの岡部いさくさんです。

こちらが岡部さんが手掛けたイラストです。イラストに込めた想いなどを伺いました。

 

『ホビー趣味の方って、自分一人で完結してどんどん深い所に入って行ったりして、孤独になりがちじゃないですか。なのでイラストの飛行機は2人乗りにして、「一人じゃないよ」という事を表現しました。この新しい場所を起点に、他人にホビーを見てもらったり、他の楽しみ方がわかったり、楽しみ方の幅を広げて頂きたいと思っています。』

 

ちなみに岡部さんが描くイラストは猫が多い事について伺った所『猫が好きだから』との事でした。オープン後の2日間は、岡部さんのサイン会が行われ、盛況のまま終了致しました。

向かって左は『岡部さんの大ファン』の方が展示したもの。

 

本施設では、公序良俗に反した者でなければ展示内容に縛りはなく、陳列も契約者が自由に行います。

 

—コミュニティが生まれる事を願い

中村さんは、『上手い下手とか「こんなもの展示して良いのかな?」みたいな事にこだわらなくて良いと思います。上手かろうが下手かろうが、自分が好きな物はこういうものだよっていうものがあるとすごく楽しいですよね。頂点ばかりじゃなくて、色々な楽しみ方があるんだよ、という発見が生まれたら面白いですよね。』

 

向かって右が中村さんの展示物

 

『今だとネットで自分のブログやHPなどを作ってそこに写真をあげてくらいはやれるんですけど、なかなか人に見てもらう機会ってないじゃないですか。写真と、物自体をみるのと全然違いますよね。これ面白そうだから俺もやってみようかなとかいう人がでてきたりするのも面白いと思います。』と期待を寄せました。

常盤さんは『大洗町に遊びに来ていただいたら歩かれることも多いと思うんですよ。大洗の中に休憩するところも各所あるんですけど、ここもその一つとして最後休憩してのんびりしていただけるような店舗にしていきたいなと思っています。そして、ゆくゆくは商店街やホテルなどと共同で、ホビー趣味の方向けの取り組みが出来ると良いなと思います。どうぞみなさん、まずはこの施設にお気軽にお立ち寄りください。』と締めくくりました。

 

「趣味人が語り合う場所」と銘打たれた「SHOWCASE OARAI」。今後この施設を中心に、色んな趣味の方が集まり、新しいコミュニティーが生まれる事を期待しています。

店内では、ホビー系の模型や書籍などの販売も行っています。

レンタルケースも、まだ余裕があるそうですので、是非公式HPやTwitterなどをチェックしてみて下さい。

 

公式サイト:https://sc-oarai.com/

Twitter:https://twitter.com/sc_oarai

Instagram:https://www.instagram.com/showcase.oarai/

 

 

―大洗の通販は「ARISE GIFT」で

ⒸGIRLS und PANZER Finale Projekt

お店情報

  • 営業時間:10時~19時
  • 定休日:木曜日
  • 住所:東茨城郡大洗町港中央11‐2 大洗シーサイドステーション2F(ガルパンギャラリー横)