イベント

＜記者会見＞うみまち照らすin磯浜古墳群 -大洗の「文化」的価値にスポットライトを-

投稿日：2023.01.18

大洗の既存の建造物を幻想的にライトアップする事で新たな魅力を発掘し、観光資源としていく事を目的とする、町の新しいアートプロジェクト「うみまち照らす」。

その第4弾企画が、今週末に行われます。開催に先駆け、本企画に関する記者会見が行われました。その模様をレポート致します。

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「うみまち照らす－古代と未来を結ぶ、夜の光芒－in 磯浜古墳群」イベント概要

開催日程：2023年1月21日（土）・22日（日）　16：00～19：00　入場無料／雨天中止

場所：大洗磯浜古墳群

＜駐車場＞大洗町役場駐車場（大洗町磯浜町6881－275）

＜受付＞肴屋本店駐車場（大洗町磯浜町715）

【イベント内容】

＜2日間同時開催＞

✅古墳を彩るスカイランタン 17時15分～（予定） ※有料事前申込制 ※見るだけなら無料

✅コンテンポラリーダンス 17時30分～（予定）

＜21日（土）限定イベント＞　✅スチールパン演奏　18時00分～（予定）

＜22日（日）限定イベント＞　✅打ち上げ花火　　　18時40分～（予定）

イベント詳細：https://www.oarai-info.jp/page/page000806.html

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このイベントのPRのため、肴屋本店・大里明さん（大洗観光協会会長）と、吉田屋・大山壮郎さん（大洗観光協会事業戦略チームリーダー）が記者会見に登壇しました。

■「うみまち照らす」を展開する意義

大洗の様々な場所をライトアップする「うみまち照らす」は、『そもそも観光協会に参加している大洗の事業者の中で、30～40代を中心に活動し、「大洗の魅力再発見」という観点から観光資源を一から見つめ直す』という目的で企画が始まったと大里さんは語り、『大洗町は観光の町でありながら、「夜」と「文化」を活かしたコンテンツが強くない。そこで「うみまち照らす」では、大洗磯前神社や大洗サンビーチなどをライトアップすることで、観光資源の新しいアプローチが出来たら、という想いで企画している』と大山さんが背景を説明しました。

大洗サンビーチ（スカイランタン）

うみまち照らすin大洗磯前神社

『過去に行ったサンビーチでのライトアップ（スカイランタンあり）の際には、これまで大洗で見た事がないような数のカップルが来ていましたし、磯前神社では普段18時以降は人もいないような所に夜の催しを組み込んだ事で、観光客のみならず町民の方も「こんな神社見たことない」と、大変好評を頂きました。そういう意味では既存の施設の新しい価値を見出す事が出来ている』（大山さん）と手ごたえも感じています。

昨年7月に行われた「うみまち照らすin大洗磯前神社」参加者アンケートでは、「これまで大洗町に来たことがありますか？」という質問に対し、12.2％の方が「初めて」と回答しました。

同様の質問を、大洗で行われる大きなイベントである「海楽フェスタ」「商工感謝祭＆大洗あんこう祭」でも行いましたが、それぞれ1.2％、4.3％だったことを考えると驚異的な数字で、結果にも表れています。

■「磯浜古墳群」は、知る人ぞ知る花火鑑賞スポット

磯浜古墳群は、令和2年に「国の史跡」に登録され現地の整備やシンポジウムなどを行うなど、町としても力を入れて、計画的に保護・活用事業を進めています。シンポジウムを開けば毎回4～500人が集まるなど、今注目度が増しているスポットです。

本企画の内容について、まずスカイランタンは幻想的な演出のためという事以外に『今回のメイン会場となる「日下ヶ塚（常陸鏡塚）古墳」は、幕末に海の監視用に作られた「磯浜海防陣屋」を作る際に、古墳の一部が削られてしまいました。今回スカイランタンの参加者に集まって頂き、その削られてしまった部分を補って、光で表現する（大山さん）』という意味を含んでいるそうです。

※漫画は、大洗観光協会Twitterアカウントより引用：

https://twitter.com/OaraiTourist/status/1613809197740863494?s=20&t=ZJORWYZj0GLhjv04rDy4Hw

磯浜古墳群の配置図などはこちら：https://www.town.oarai.lg.jp/kosodatekyouiku/rekishibunnka/isohamakofungunhozonjigyou/1859/

また「コンテンポラリーダンス」や「スチールパンの演奏」のプログラムは、「祭る」という趣向で、古墳の雰囲気に合わせた空間作りを目指します。

そして2日目の夜には、海上から花火が上がります。高台に位置し海を一望できる磯浜古墳群は、実は隠れた花火鑑賞スポットになっており、昨年10月に行われた「大洗海上花火大会」では古墳群に数百人が集まりました。本企画では22日限定企画となりますが、海岸から打ち上げられる花火（10分程度）は、会場の雰囲気も相まって素敵な思い出となるのではないでしょうか。

大山さんは『今回は日下ヶ塚（常陸鏡塚）古墳をメインにライトアップしますが、大型のライトを古墳に投影するような形ではなく、キャンドルを並べスカイランタンが舞うという「幻想的な空間」にすることにこだわっています。海を一望できる「磯浜海防陣屋跡」をテラスのような形にして、大洗町の夜景や、2日目は花火をお楽しみ頂けます。そのテラスから振り返ると、古墳の幻想的な空間が広がっていて、簡単なフォトスポットも設置する予定です。』と、あくまで空間作りにこだわっているという説明をしました。

最後に、大里さんは『観光客だけでなく、町民も楽しんでもらえるような企画にする事で、町の方にもこのようなスポットの事を知って頂き、歴史に興味を持ってもらいたい。今後も「文化」はキーワードとして、観光資源の掘り起こしを行っていきますので、よろしくお願いします。』と今後の展望を説明し、大山さんは『とにかく初めての試みなので、一体古墳がどのように見えるのかというのは、現段階では私にもわかりません。ですが、とにかくワクワクしていますし、来て頂いた皆様の期待に応えられるよう、がんばります。』として、会見は終了となりました。

スカイランタンは、前日まで参加者を募集しております。是非当事者として、「古墳の復元」に参加してみませんか⁉

スカイランタンの申し込みはこちら：https://select-type.com/ev/?do_timeline&u=HUubU1i-ZAg

中学生以上：2,000円（税込）
※当日会場ならびに、1月22日（日）に開催予定の「曲がり松朝マルシェ」にて使用可能な300円分の金券付き

小学生未満：1,000円（税込）
※こちらには金券は付きません

今後も「うみまち照らす」の企画は継続予定。果たして次はどこが照らされるのかにご注目下さい。

尚、会場では「磯浜古墳群から出土した埴輪」各種を露出展示し、夕暮れから日没まで刻々変化する夕景と共にお楽しみ頂ける他、22日（日）は「曲がり松朝マルシェ」も行われ、1日中大洗をお楽しみ頂けます。